AWS Lightsailの固定IPとは
Lightsailの固定IPは、インスタンスに割り当てて継続利用するためのパブリックIPv4アドレスです。通常のパブリックIPは、インスタンスを停止して再起動すると変わる場合があります。一方、固定IPをアタッチすると、インスタンスを再起動しても同じIPアドレスを使いやすくなります。1つの静的IPを同時にアタッチできるインスタンスは1台です。また、固定IPとインスタンスは同じAWSリージョンに配置する必要があります。
| 項目 | 通常のパブリックIP | 固定IP |
|---|---|---|
| アドレスの継続性 | 停止・再起動で変わる場合がある | 再起動後も同じIPを使いやすい |
| DNS設定との相性 | IP変更時にレコード更新が必要 | Aレコードを維持しやすい |
| 運用上の注意点 | 接続先の変更を確認する | 不要になったIPは解放を検討する |
Web公開で固定IPが必要になる理由
独自ドメインをWebサーバーへ向ける場合、DNSのAレコードに接続先のIPv4アドレスを登録します。接続先のIPアドレスが変わると、DNSレコードの更新が必要です。固定IPを使えば、サーバーの接続先を維持しやすくなり、IP変更に伴う作業を減らせます。
また、外部サービスの許可リストや監視設定など、特定のIPアドレスを前提とする設定にも利用しやすくなります。ただし、固定IPを割り当てただけで、ドメイン名によるアクセスやHTTPSが自動的に有効になるわけではありません。DNSと証明書、Webサーバー側の設定は別途必要です。
Lightsailで固定IPを作成する流れ
- AWSマネジメントコンソールからLightsailを開き、対象インスタンスと同じリージョンを選択します。
- 左側のメニューで「ネットワーク」を開き、「静的IPの作成」を選択します。
- 固定IPを関連付けるLightsailインスタンスを選択します。
- 固定IPの名前を入力し、「作成」を選択します。
- インスタンスのネットワーキング画面で、固定IPがアタッチされていることを確認します。
AWSコンソールの画面名やボタンの表示は更新される可能性があります。実際の画面では、AWS公式ドキュメントの手順も確認してください。
固定IPとインスタンスを関連付ける方法
固定IPは作成しただけでは、目的のインスタンスの接続先として使われません。作成時に対象インスタンスを選択するか、作成後に固定IPを対象インスタンスへアタッチします。
- 固定IPとインスタンスが同じリージョンにあるか確認する。
- インスタンスのネットワーキング画面で、固定IPのアタッチ状態を確認する。
- Lightsailのファイアウォールで、HTTPやHTTPSなど必要な通信を許可する。
- 固定IPを使ってWebサーバーへアクセスできるか確認する。
- 以前のIPアドレスを参照している設定があれば、新しい固定IPへ更新する。
ドメイン名を固定IPに向けるDNS設定
独自ドメインを固定IPへ向けるには、DNSのAレコードに固定IPv4アドレスを登録します。外部のDNSサービスを使う場合は、そのサービスの管理画面で設定します。Lightsail DNSを使う場合は、DNSゾーンを作成し、必要に応じてドメイン管理サービス側のネームサーバーをLightsail指定の値へ変更します。
ホスト名: @
種類: A
値: 203.0.113.10
# 期待される挙動:
# example.com へのアクセスが、固定IP 203.0.113.10 のWebサーバーへ向かう| 項目 | 外部DNSサービス | Lightsail DNS |
|---|---|---|
| 管理場所 | ドメイン管理サービスなど | Lightsailコンソール |
| ネームサーバー設定 | 通常は変更不要の場合がある | Lightsail指定のネームサーバー設定が必要になる場合がある |
| 運用上の特徴 | 既存のDNS運用を継続しやすい | Lightsailリソースとまとめて管理しやすい |
DNSの反映には時間がかかる場合があります。設定直後にアクセスできないときは、Aレコードの値、ネームサーバー、DNSの反映状況を分けて確認します。HTTPSを利用する場合は、DNS設定に加えて証明書の発行・適用とWebサーバー側の設定も必要です。
設定後に確認するポイントと注意点
- 固定IP、インスタンス、DNSのAレコードが、同じ公開対象を指しているか確認する。
- IPアドレスとドメイン名の両方でアクセスし、Webサーバーが応答するか確認する。
- 固定IPを使わなくなった場合は、不要なリソースを残さないよう解放を検討する。
- インスタンスを再作成・移行する場合は、固定IPのアタッチ先とDNS、外部サービスの依存関係を確認する。
AWSの公式FAQでは、インスタンスにアタッチされた静的IPにはコストがかからず、1時間以上アタッチされていない静的IPには料金が発生すると説明されています。料金条件は変更される可能性があるため、利用前に最新の料金情報を確認してください。